マネーロンダリングとしてのSNS型投資詐欺
前回投資詐欺についての私見を執筆してからかなり経った。ニュースフィードを開けば相変わらず毎日のように何処かで誰かがやられているし、心なしか1回の被害金額も跳ね上がっているように思われる。手口はほぼ変わっていないが、しいて言えばニセ警官詐欺というのが隆興してきたと言う事だろうか。
いきなり知らない番号から電話がかかってきて、出るとそれがニセの警察官で逮捕すると脅してくるらしい。捜査の為とかいう口実で金を仮想通貨の口座に振り込ませるという、ある程度司法や逮捕の流れの知識が身についている人間なら絶対に引っかからないであろう手口だが、「周りがどう思おうとも気にしない!」とか抜かしつつも結局は世間体が全てのパンピーにとっては効果覿面というわけだ。
毎日のように報道されているにも関わらず、相も変わらず何度も何度も同じ手口に引っかかって大金を巻き上げられる、その責任感や学習能力の無さとナイーブっぷりには毎度の事ながらうんざりさせられるが、最近になってある考えが芽生えてきた。
それは、「投資詐欺事件に見せかけたマネーロンダリングじゃないか?」という事である。
被害額数百万だったらマネーロンダリングする意味もないし、バレた時のリスクが大きすぎて、メリットが何一つ存在しないのでこれに関しては本当にだまし取られたと見てもいいだろうが、問題は数千万~数億円の場合である。
こうなるとマネーロンダリングをするメリットも存分に出てくる。詐欺で持っていかれたと主張して被害届を出せば、税務署も追ってはこない。追いかけようもない。全てが終わった後は無傷の大金と共に余生をのんびり過ごせばよいだけの話だ。目を付けられるのを防ぐため、ど派手な生活はできないが、そこそこのレベル(それこそ被害者達が思い描いていたようなやつ)ならそれこそ死ぬまでできるだろう。
気になったら調べてみるのが僕の性である。とはいえ検索エンジンで馬鹿正直に入力して方法が出てくるわけがない。そこで役に立つのがLLMだ。個人的に使用しているgrokをちょっと分からせて、(もしあるなら)どんな方法かを出力させた。以下が要約である。
- 非crs協力国の仮想通貨取引所の口座を作る。その際匿名化を怠らない事。
- 飛ばしの携帯と、どっかのアホから買い取った銀行口座を用意。犯人役のアカウントは飛ばしの携帯で作り、そこで自分のスマホとやり取りを行う。ここでも匿名化を怠らない事。
- 自分の口座→飛ばしの口座→仮想通貨取引所と金を移していく。
- 飛ばしの携帯を物理的に完全に破壊する。比喩なんかじゃあない。スレッジハンマーなりガストーチなり、或いはどこかの小渕優子よろしくドリルを使って粉々にしてしまおう。
おめでとう!これで数千万~数億は税務署の鬱陶しい監視もなく完全に全てがあなたのものだ!ただ最後に一つだけ、大仕事が残っている。それは取引所の口座にある金を引き出すという事だ。追跡ツールで追いつかれる前にさっさと引き出すか、或いはmoneroか何かで足が付かないようにする。ここら辺は僕の知識が無いので憶測になるが。現地の人に協力させる手もあるが、裏切られた時の被害が大きすぎるのでよしておいた方が賢明だ。
こうして完全にクリーンになった金と共に新天地なり我が偉大なる祖国、日本なりで新生活をスタートさせればよい。再三になるが、目を付けられないようにど派手な生活はしないことだ。質素倹約を心がけ、必要以外の出費は差し控え……ちょっと待った。それならわざわざマネーロンダリングする意味無くね?
という訳で結論、被害額に関係無く、SNS型投資詐欺では本当に騙し取られているという事だ。仮にマネーロンダリングであったとしても、検挙されていないし証拠が存在しない以上、僕らは認知しようがない。こうやって想像で書くのが精いっぱいなのだ。
僕らに関して言えば、違法な行為には手を染めずお金の運用原則に忠実に従い、自分の金は自分自身で責任をもって運用すればいいのだ。本日は以上。ここまで。
追記: この手の詐欺被害者が書くnoteって「これ以上被害者を増やさないように」ってごもっともなお題目が付いているが、実際に自分が騙されていた時にそういうのを読んでいたかと考えると……効果の方は極めて限定的であると言わざるを得ないだろう。本当に届くべき人には恐らく届いていないのだ。ま、読み物としては優秀なので無駄じゃないんだけどね。