GQ Japanのイナガキ氏はなぜああも叩かれるようになったのか
今は試乗記ばっかりになってあまり読まなくなってしまったが、ちょっと前まではGQジャパンのライター、イナガキクニヤス氏の連載を毎週のように楽しみにして読んでいた。どんなものかというと、自身で高級車を購入し、起こった故障とかカスタムとか他のオーナーとの対談についての記事を書いていくという内容だ。「29歳、フェラーリを買う」という見出し、読者諸兄もどこかで目にしたことがあるはずだ。
フェラーリ360から始まり、旧車のコルベット、今はGクラスを購入してそれについての連載を書いているイナガキ氏だが、Gクラスに至っては(高年式でそこまで故障しないせいか)、さっぱり記事を書いてくれないので寂しいばかりである。360のときは毎週のように何かしら更新があったのだが。
今はGQジャパンの公式サイトにて記事を読んでいるのでコメントなんか気にしていないが、昔はヤフーニュースにて読むこともあったのでたまにコメントを覗くことがあった。同氏への毀誉褒貶は中々に目まぐるしいものがある。フェラーリの連載初期は割と好意的なコメントが多かったものの、連載が進むにつれて、だんだんと毀誉褒貶の「毀貶」の方が激しくなっているのだ。
いったい何があったのだろう。うっかり貧乏人をバカにするようなことでも書いてしまったのだろうか?
答えは分かり切っている。転機は連載中盤ごろに新車フェラーリの商談に行くという記事を書いてしまった事と、新たな連載「中古マンションを買う」を始めてしまった事だ。
これらのせいでかなりお金に余裕のある人だと思われてしまい、それらがヤフコメ民の神経を逆撫でしてしまったという流れだ。貧乏人を嘲笑う事など何一つ書いていないのに、である。彼ら的には「一般サラリーマンがカツカツな中で懸命に維持していく」のが大事であってこんな金持ち感を滲ませられたら楽しめるものも楽しめなくなってしまう、らしい。
……なんというか、リアルに貧乏人の嫉妬を目の当たりにしてしまった感じである。そしてこうやって文字に起こしてみると実にみっともない。僕は特殊能力持ちではないのでコメントを書いた人の属性、例えば何歳なのかとか年収はいくらなのかとかいった社会的属性は知る由もない。しかし社会的属性が何であれ、他人が金銭面で余裕があることで気分を害するのであれば、それは即ち負け組と断言して差し支えない。一体何があってそんな思考回路が形成されてしまったのだろう。知らないし知りたくもないが、他人の成功を口先だけでも喜べない人は一生に渡ってロクでもない人生を送る事請け合いである。人生を良い方向に変えていきたいのであれば、その考えは改めなければならない。
なんというか、現代社会は生きやすくなったとも言えるし生きにくくなったとも言える不思議な時代である。特にこの手の客商売(?)は大分やりにくくなったように思う。少しでも神経を逆撫でしてしまえばそれでその人の評価は固定されてしまう。そして最悪なのは何が神経を逆撫でするか分からないというところだろう。そして最終的には無難なコンテンツばかりになってしまう。
とにかく、イナガキ氏にはめげずに頑張ってほしいというのと、Gクラスの連載の更新頻度をもう少し上げていただきたいとだけ言っておいて、この記事を締めくくることにする。